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明けましておめでとうございます。今年もProduct Review頑張っていきます。2010年台1回目の製品はvoltampere,GPC-Tです。SINANOのGPC-1500といとこの関係にあります。さてさて他にも気になる機能があります。早速見ていきましょう。

クvoltampere,GPC-T product Review

続きはvoltampere,GPC-T product Reviewで!

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YAMAHACPシリーズに新製品が出ました。その名も"CP1"。CPシリーズは古くはCP80,CP200などのいわゆるエレピに共通してつけられていたコードです。一体化されたその形状からCP(=ComboPiano)と名づけられていたのですがCP300,CP33とデジタルピアノにもその名称は継承されていました。 今回YAMAHAが発表したCP1はYAMAHAの技術を結集した"エレピ"です。

クリックでYAMAHA,CP1販売ページにジャンプ、別ウィンドウが開きます。


今回のProduct Reviewはあのapiの社長兼エンジニアを勤め、主要な作品のほとんどを手がけたPaul Wolf氏がオリジナルのオペアンプを開発し、新たに立ち上げたブランド、TONELUXの製品です。S&Rでレビューされていましたのでちょっと聞いたことがある、という方もいらっしゃるでしょう。
TONELUXの製品は基本モジュールとなっており、自在に組み合わせることが可能です。
「必要な機材を必要な部分に必要なだけ」という感じでしょうか。
「EQやAUXが必要ないのになぁ...でもレベルコントロールがあるからFaderはいるんだよな」という方もいらっしゃると思います。
そんな方々に朗報ではないでしょうか?

今回試すことが出来たのはHAのMP1a,CompressorのTXC,EQのEQ4Pです。ランチボックスも用意されているので、apiのようなモジュールベースでお気に入りの機材を持ち歩くということも可能でしょう。では基本機能から見ていきましょう。
MP1a:前述の通りHAです。Frontにもinputを搭載しています。Neutrikのコンボコネクターが採用されています。HAとしての基本機能(PAD,Phase,+48V)は当たり前に備わっています。またTILTと言う機能が搭載されており、650Hzを中心に右(=高域)上がり左下がりや右下がり左上がりのカーブを調節できます。
またGainのつまみに加えてfaderつまみも搭載していますから歪ませた音を+4dBuで出力したい、接続先の機材に合わせてレベルをコントロールしたい、というときに活躍します。音質傾向としては優しく温かみのある感じです。

TXC:Compressorです。Threshold(-20~+20),Ratio(1.5:1~20:1,10:-2~10:-8),Attack(0.05~30msec,×5も可),Release(0.02~3sec)が可変です。コンプの基本はきっちり押さえています。
コレのほかに[TYPE],[LINK],[RMS DET Filter],[MIX]という普通のコンプレッサーには搭載されていないつまみがあります。
順に見ていきましょう。[MIX]を除いてはapi2500にも搭載されている機能です。ただ2500の場合には選択式だったのですが、TXCはスイープでブレンドも可能です。
まず[TYPE]ですが、60年代のフィードバックタイプのコンプレッションと90年代のフィードフォーワードのコンプレッションを選択/ブレンドが可能です。[LINK]コレはまんま2500に搭載されていました。基本的にLinkしたときにしか有効にならないのですが、100%で純粋なステレオコンプレッサー,50%で中途半端な(?)ステレオコンプレッサーになります。50%にしておけばLchに突発的なピークが入ってきてもRchはあまりコンプレッションされません。その代わりセンターがずれることになります。SnareのtopとBottomのような完全に独立ではないけど、関連付けてコンプレッションをかけたいとき等に重宝するでしょう。[RMS DET Filter]ですが、コレはコンプレッサーの回路に送る信号に対して、フィルター調節が可能ですSide-Chainに対しても有効ですので、特にこちらに対して使用することが多いでしょう。[MIX]は最近のコンプに搭載されて来ている新しい機能ですね。左に回しきるとバイパス、右に回しきるとコンプサウンドになります。思いっきりつぶして、アタックを強調し音に原音を混ぜるといったことは昔から行われてきましたが、chが2つ必要でした。
このつまみがあればこれ一台で可能です。
Make-upはAutoなのでレベルの調整もラクチンです。

EQ4P:4band セミパラメトリックEQです。Gainはすべて±15dBで周波数は高域:500Hz-21kHz,中高域:500Hz21kHz,中低域:50Hz-3kHz,低域:15Hz-1kHzとなっています。この手の4バンドEQで多いのがHi/Loはshelving/Peaking,Midレンジ2つはPeakingというタイプですが、EQ4PはPeaking/Shelvingは高域のみであとはすべてPeakingです。僕は結構低域をPeakingで使用することが多いので特に不便を感じません。またQが選択式にせよ可変なものが多い中、EQ4PはQha固定でプロポーショナルQかコンスタントQをセレクトするようになっています。ほとんどのEQはプロポーショナルQです。SSLのEシリーズEQは確かコンスタントQでしたね。基本的にプロポーショナルQになっており、ボタンを押すとコンスタントQになります。ただ、Gainを固定してこれらを切り替えてもQが変化したような変化に近いので、実際のところQ幅の切替だと思ってもそんなに差し支えはないと思います。
ただ正確にはQのつまみを回す変化ではなく、SSLのGシリーズEQはEシリーズEQかを切り替えた変化ようなになります。

さて基本機能がちょっと長くなってしまいましたが、実際の音に移りましょう。Mix/Recで試すことが出来たのでそのときの印象を中心にレポートします。まずmixで中心に使ったのはTXCとEQ4Pでした。TXCから見ていきますが、まずはBassです。GRがちょっと光る程度ではあまり音の変化は感じられません。思いっきりつぶしていくとブリブリ系のベースの音を作る事が出来ます。同じ設定で前述の[TYPE]を回しただけでも音が変わりますので幅広い音作りが可能です。Kickを通してもその印象は変わらず、自然な感じの音から、バキバキのコンプサウンドまで幅広く作ることが出来ます。
EQ4Pですが、こちらもも自然な音質ながらかなりきっちり効きます。音の効果は異なりますが、SSLやAmekのEQと同じくちょっとつまみを回しただけなのに、音の変化をきっちり感じ取ることが出来ます。自然で、温かみがある感じです。apiと同じ効果を想像していたのですが、こちらの方が優しくて、上品です。高域を思いっきりブーストしても耳に痛くない感じです。なかなか聴いたことのない感じのサウンドです。定価が¥178,500ですからきっちり高級機材の仲間に入る機材だと思いますがSSLともAmekともNEVEともapiとも異なっています。強いて言えばapiとamekの中間のようなサウンドでしょうか。非常に守備範囲の広い製品でしょう。

RecではMP1aとEQ4Pを試しました。1つ目のソースはSaxだったのですが、ここでも優しい感じの音は健在です。高域までスムーズに出ているから優しく滑らかな印象を受けるのかもしれません。
もうひとつのソースはギターです。クランチやギターなど耳の痛い周波数が出がちなソースをきれいにまとめてくれます。

別のタイミングで徳次郎とISA430 kIIと比べながら試聴したのですが、彼が「基本的にGentleだねぇ」といっていたのが印象的でした。
音質にはまったく感心で、高級機材の音です(まぁ高価なのですが)。欲しいくらいです。ただ操作性の観点から改善して欲しいポイントがありました。スペースの観点からか2連ノブになっているのは仕方ないと思いますが、表示が統一されていないために操作するときに一旦表示を確認しないといけない、という点です。
製品写真の拡大図を見ていただければお分かりいただけるのですが、TXCでは内側のつまみの機能が黒色で、外側のつまみの機能が赤色で記載されていますが、EQ4Pでは逆になっています。
正直わかりづらいです。パネルの問題だけなので簡単に修正できるのではないかと思います。
あとは改善点と言うかリクエストなのですが、EQ4Pで内側のノブがGainになると個人的には使いやすいのですが...
コレは周波数を良くいじるのか、Gainを良くいじるのか、その辺の問題もあると思います。
YAMAHAのPM consoleなども使い慣れているせいか、僕は2連ノブのEQは内側がGainという頭がありました。apiは逆ですからその名残かもしれません。まあ慣れといえば慣れでしょう。

いずれにせよ、次世代の録音に向けた製品であることは間違いないでしょう。
目的にあわせてミキサーを「選ぶ」のではなく「組み立てる」というのが可能になりました。
冒頭の繰り返しになりますが、「必要な機材を必要な部分に必要なだけ」ですね。


さて今回はChandler LimitedのGERMANIUM seriesの3機種、
*GERMANIUM Pre amp,
*GERMANIUM Tone Control,
*GERMANIUM Compressor
です。共通していることは回路にゲルマニウムトランジスターを使用していることです。GERMANIUMシリーズといわれる所以です。

3機種をまとめて試聴する機会を得たのでそのときの様子を中心にレポートしていきます。

まず、パネル説明からいきましょう。
*GERMANIUM Pre amp

名前の通りHAです。今回は試せなかったのですが、DIも搭載しています。HAとしての基本機能、すなわちGAIN(GERMANIUM Drive),PAD,+48V,Phaseに加え、「THICK]という音に厚みを加えるボタンとシリーズの名前の由来ともいえる[FEEDBACK]のノブがあります。
GERMANIUMシリーズは基本的にこのGAIN(GERMANIUM Drive)とFEEDBACKの組み合わせで音質が異なります。Driveとありますが、派手なディストーションになるわけではありません。そもそもDriveの基本的な意味は「駆動させる」といった意味ですから歪がもろに出てくるわけではありません。
GAIN(GERMANIUM Drive)は比較的クリーンに音量をあげてくれます。HAだと若干音質の変化もある気がしますが、後述のEQとCompでは確かに音量だけが上がっている感じです。それに対してFEEDBACKをあげると音量も上がりますが、音質も変化します。低域が太くなったような感じでしょうかこの2つのつまみで大まかな音質傾向を決めることが可能です。
なので「音質」関するコメントが非常にしづらい機材のひとつですね(苦笑)。あえて言うのであれば、粘りのある中域が健在な印象が終始ありました。「粘りのある中域」と言うとAmekのChannel in a BOX,Drawmerの1960などものレビューでもそういったことを書きましたが、それらとは別のキャラクタです。ずしっとしっかりした、密度の高い音が出てきます。高級機材の音ですね。
Feedbackを控えめにするとクリーンなHAとして使用可能です。Feedbackをあげていくと、音量も上がり、スッキリしたクリーンな印象から、ちょっと泥臭いというか、「中域の癖」みたいなものが出てきます。コレは後述のGERMANIUM Tone Control,GERMANIUM Compressorも同様です。
*GERMANIUM Tone Control,
3バンドのEQと言ってよいでしょう。Passive EQとActive EQを組み合わせた珍しいタイプのEQです。左からGERMANIUM DriveとFEEDBACKがあり、[THICK]と書かれたいわゆる低域、[PRESENCE]と書かれた中域、そして[TREBLE]と書かれた高域となります。
PRESENCEとTREBLEはQが固定で、周波数がセレクト式、Gainはcut/boost式です。PRESENCEがPeaking,TREBLEはPeaking/Shelving切替です。
特徴的なのはTHICKだといってよいでしょう。
CUTのみのバンドとBOOSTのみのバンドが用意されており、BOOSTの方はPeaking/Shelving切替可能です。これらの関係を独立にカット/ブーストを行うのか、関連付けるのかを切り替える[INTERACTIVE]⇔[INDEPENDENT]の切替が可能です。
周波数はセレクト式でinteractiveとindependentを切り替えると音は変わります。どちらがよいというのは楽器や、その曲調によって変えるべきだと思いますが、個人的には、Independentがつかいやすかったです。おそらく、Independentで音を作ってIneractiveも聞いてみる、みたいな感じが多いのでは?
Baypass回路も用意されていますので、原音との比較が簡単です。
PASSIVEとACTIVEとありますが、THICKがPASSIVE,PRESENCEとTREBLEがACTIVEになります。
回路全体をバイパスするわけではないので、GERMANIUM DriveとFEEDBACKは有効なままです。
*GERMANIUM Compressor

左から見ていきましょう。
まずCompのバイパススイッチ,コンプのタイプ(?)の切替、あとは[INPUT],[SIDECHAIN],[RATIO],[COMP CURVE],[MIX],[ATTACK],[RELEASE],[GERMANIUM DRIVE],[FEEDBACK]です。特に説明が必要な機能はないように感じますが、念のため簡単に記載しておこうと思います。
[INPUT]:GERMANIUM CompressorはThresholdが固定されているタイプのコンプで、1176などと同じく、Inputをあげて、音を設定されているThresholdにあてにいく、というコンプです。そのための入力gainです。
[SIDECHAIN]:コレはコンプレッションの検知回路に送る信号にfilterをかけることが出来るというものです。HPFのみですが、KickやBassに非常に効果的です。
[RATIO]:コレは説明不要でしょう。Ratioですね。
[COMP CURVE]:コレはKnee Curveのようなものだと思ってもらってよいと思います。左がSoft knee,右に行くにつれHardになります。
[MIX]:GERMANIUM Compressorのもうひとつの大きな特徴でしょう。原音とコンプサウンドを混ぜることが出来るのでです。
[ATTACK],[RELEASE],[GERMANIUM DRIVE],[FEEDBACK]
これらは、おなじみですね。割愛します。


さて実際に音を通してみてのcheckです。素材は録音したKick,Bass,Snです。Pro ToolsからAUXで送り、GERMANIUM Tone Control,GERMANIUM Compressor,GERMANIUM Pre ampを通り、再度Pro Tools上に立ち上げて切替ながら試聴しました。

まずはEQからです。
問題のないGain設定(Unity gain)にして、回路をオンにして、つまみを回していきます。非常に良く効くEQ回路です。
少し回しただけでもしっかりと音の変化を感じ取ることが出来る強力なEQですね。ソフトにしっかりというよりは、タフな感じで効いていてくれます。やたらめったら乱暴に効く、という感じではありません。音楽的に、非常にすんなり効いてくれます。
EQの場合ブーストを行っていくと、どこか(本体のみではなくインターファイスやADコンバータなど)でクリップしてしまいますが、その場合にはパネルの左側にあるGERMANIUM DriveとFEEDBACKをコントロールする必要があります。
おそらくFeedbackを固定してGainを下げるのが、一番イメージを保ったままクリップを回避できる方法でしょう。
すべての楽器に共通していえるのが、音にコシが出て、存在感が増す、といった感じでしょうか。センターラインの楽器には非常に有効です。
[INTERACTIVE]⇔[INDEPENDENT]も非常にユニークで、始めはIndependentで音を作っていたのですが、Interactiveにすると、一癖つく、といった感じでしょうか。積極的に使っていける機能だと思います。
カットでちまちま使うよりは、豪快にブーストしていきたくなるEQですし、そう使った方が面白いと思います。

さて次はコンプです。
EQで派手な音を作っていたせいか始めに通したときはなんとなくおとなしい印象をうけました(すぐに覆されるのですが)。
やはり、Unity gain settingを作り、そこから-6dBにしてからInputをあげていきます。
GRメータが触れ始めます。1.5dBくらいしか触れていないのに結構コンプ感が出て好印象です。結構つぶしても音が痩せないのは流石ですね。ビンテージな感じがしますね。
COMP CURVEも結構はっきり違いがわかるので音作りに一役買ってくれます。KickでSidechain filterを有効にしていくと低域のダンピング感が変わってきます。ここでも音作りが可能ですね。さらにCLEAN COMPとDIRTY COMPでも音は変わります。高次倍音を切り替えているのですが、THD(Total Harmonic Distortion)がCLEAN Compでは0.2-0.5%なのに対して、DIRTYCompの時には2%-5%になります。なので音の変化は結構わかりやすいです。

Mixつまみでも音は変化しますから至れりつくせりですね。ノーマルなコンプとして使いたいときは左に回しきることになると思いますが、せっかくこの機能があるのですから、思いっきりつぶした音と、Dryを混ぜるというのもかなり面白いと思います。Snなど素敵なことになります。
前述の通り、GAIN(GERMANIUM Drive)とFEEDBACKの設定次第で、音量/音質が大きく異なります。取扱説明書にもUNITY GAIN SETTINGとありますが、メーターの触れ方は同じだが音質はかなり異なります。
是非皆さんお気に入りのUNITY GAIN SETTINGを見つけてください。
ここまで来ると単体ではなく、2台を繋げて試してみたくなります。時間の関係もあり、COMP→EQの順番しか試せなかったのですが、いやー、いいっす。とてもよいっす。
コンプで思いっきりつぶして、Mixでバランスをとって、EQでBoostして....。かなり幅広い音が作れると思います。

KickやSnには顕著で、切り替えると、元の音が貧弱にすら聞こえてきます。Germaniumの回路も2個通っていることになりますし、もはや独壇場でしょう。Annex RecordingのSSL Xlogic Channelで同じような設定にしてみたのですが出てくる音は結構違います(当たりまえですが)。
ある意味SSLにはない、中低域の太さがあります。
このあたりがビンテージな質感と呼ばれている理由なのかもしれません。

総じて緻密に音を作っていくのであれば、SSLやAmek,Focusriteの方が痒いところに手が届くと思います。ただGERMANIUMシリーズにしかない強力な、音楽的個性があるのもまた事実です。かなりターゲットが絞れていないといきなりHAを通すのは怖い気もしますが(とはいってもクリーンな音もしっかり収録できます)、僕はMixでEQ+Compでいろいろインサートしていく方が面白いと思いました。
実際のところ欲しいです。

録音/Mixの現場で必ず必要になるような機材ではないのかもしれませんが、一癖欲しいときにはかなり強力な秘密兵器になること間違い無しです!


X-Rackでも発売されたXLogic G series Stereo Compressorです。こちらは元祖(?)というか1Uサイズの方です。SuperAnalogue Rangeのほかのシリーズと比べても明らかにノブの数などが少ないです。
ステレオコンプレッサーなのですから仕方ありませんが、比べてみるとちょっと笑えます。
名前が示すとおりもともとはSL4000Gのセンターセクションに搭載されていたものでした。api 2500もそうですがコンソールのステレオコンプというのはMixをまとめる不思議な魅力がありますね。

SSL社のコンソールはKシリーズまであったのですがGシリーズ以降トータルコンプレッサーはずっとこのG series Stereo Compressorが搭載されています。SSLスタッフがやる気がなくなったわけではないでしょうからこのコンプレッサーの完成度の高さが伺えます。
だいぶ前ですが、S&R誌で「ちょっと高めのコンプが欲しい」という特集がありましたが、そこにもG series Stereo Compressorは掲載されていましたね(「ちょっと」高いかどうかは別とてして...)。

そのXLogic G series Stereo Compressorですが、当店Annex Recordingにも採用されています。ジャンルやスタイルにもよると思うのですが、やはりアナログを通すとパンチがでます。AD/DAを重ねることになりますから、もちろんPurityと言う観点からですと失われている部分もあるのかもしれませんが、得るものも大きいです。要はどちらをとるかということになるのでしょう。
Annex Recordingにはアナログコンプがいくつか(Amek System9098CL,api 2500,Drawmer 1960,そしてSolid State Logic XLogic G series Stereo Compressor)僕はジャンルなどによってこれらを使用します。MixMasterを元にクライアントとどのコンプがよいか延々ためしたこともあります(いやーマニアックな試聴(?)でしたね)。

さて、シンプルなパネルですが一応見ていきましょう。
左にはcompressionと書かれたGRメータがあります。GainReductionです。そこから右に
THRESHOLD(-15~+15)
ATTACK(0.1/0.3/1/3/10/30 mSec)
RATIO(2/4/10)
RELEASE(0.1/0.3/0.6/1.2/Auto Sec)
MAKE-UP(-5~+15)
のつまみがあり
COMPRESSORのbypassスイッチ、
Sidechin enableのスイッチ
AUTO FADEのスイッチと時間を決めるつまみがあります。さて実際の音はどうかというと、さすがですね。しっかりかかりますし、聴き慣れた感じの音、と言うかコンプレッションサウンドがします。僕はあまりトータルを深くかけない(と自分では思っている)のですが、深くかけてもしっかりとした音になっています。もちろん自然な感じというのはなくなっていきますが。
Bypassすると急に寂しくなります。メーターの触れ方は抑えられているのに音圧がドンと出てきます。コンプだから当たり前だ、と言う声も聞こえてきそうですが、ここまでしっかり変化を感じることの出来る製品は少ないでしょう。
さすがです(コレしか言ってないですね...)。
残念なことに2008/2から値上がりしてしまいましたが、X-Rackシリーズとしても製品化されています。X-Rackをお持ちであればこちらの方がリーズナブルです。
ちなみにX-RackシリーズのG-Compと効き比べたことがあるのですが、Rack製品の方がちょっと音が太いように感じます。ただオリジナルのG-Comp(SL4000Gのセンターセクションに搭載されているもの)に近いのはX-Rackだと感じました。

先日もSRの現場でトータルに使用したのですが、XLogic G-Compの前述の音の太さのおかげで、非常にタイトかつ存在感のあるローエンドを得ることが出来ました。

貸出は行っておりませんが、試聴は可能です。お気軽にご来店ください。

今回は高級機の代名詞のひとつFocsriteです。その中でも最高峰に位置するISA rangeのISA430 mkII、Producer Packと呼ばれているchannel stripです。



FocusriteはあのRupert Neve氏が設立した会社で、コンソールやアウトボードを多数生産しています。今はNeve氏は関わっていませんがISA rangeはNeve氏の設計の設計がベースになっています。
同社の製品はBlue range,Red range,Green range,Plutinum range,ISA rangeとそれぞれ、Mastering向け、Recording向けと用途が決まっていました。
ISA rangeだとISA110,ISA130など伝説の機材が多数あります。そんな中channel stripとしてISA430があるわけです。Sir George Martin氏が笑顔と共にISA430 mkIIを持っていたのをご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

さてフロントパネルから見ていきましょう。
左側にはVUメーターが配置され、そのすぐ右上段にHAのセクションがあります。GainとTrimですね。インプットソースもMic/Line/Instから選ぶことが出来ます。またインピーダンスを4種類の中から選ぶことが可能です。
このUVメーターですが、普通は0VU=+4dBuで固定されていたり、GR(=Gain Reduction)にしかならなかったりするのですが、コレをボタンひとつで0VU=+18dBuに変更することが可能です。今回試したのはISA430mkII Analogだったのですが、Digital I/Oを搭載した機種もあり、Digitalへの対応が伺えます。

その右にはFilterのセクションです。HPFとLPFがそれぞれ可変(HPF:20-1.6kHz,LPF:400-22kHz)で用意されています。更にその右です。ここはあの伝説のISA110のEQにシェルビングが追加されたバージョンとなっています。4バンドフルパラメトリックEQです。
その下にはGateとCompressor(もちろんPre/Post EQ切替可能)、さらにはDe-Esserがあり一番右にはLED Peakメーターもあります。ここはオリジナルISA130の回路が再現されています。

またリアパネルですが、普通のchannel Stripと比べてI/Oが非常に多くあります。
「普通の」というと語弊があるのかもしれませんが、良くあるタイプだと、[Mic in][Line in][Output]だけだったりします。
ISA430のリアパネルからはは、
「ISA430はいい機材だと思うけど、他のEQとかも使いたいでしょ?I/Oたくさん用意しておいたから好きに使ってよ」
というRupert Neve氏の思いやりと優しさが感じられます。

Mic in,Line in, inst in,
HA out,Main out
に加え Dynamic Link,Gate/Compのそれぞれtrigger in
さらには2系統のInsertまでも!

至れり尽くせりです。


さてさて肝心なのは機能ではなくその音です。
様々なソースを入力して試してみました。
まずはKick/Bassからです。なかなか予想していた音とは違います。予想外れもいいところです。こんな音なのかなぁ...と思ってEQなどをいじってはみるもののなかなか理想の音にたどり着けません。とりあえずあきらめてBassに移ってみました。ここでもその印象派あまり変わらずです。
Comp/Dynどちらもしっかりかかるのですが、???と言った印象。一瞬42万円の機材の音か?
と思いました。
しっくりこないままPianoに移りました。
ここでやっとISA430の本領発揮、といった音がします。おそらく低域はあまり得意ではないのかもしれません。もちろんジャンルにもよると思いますが。
Pfで軽くEQでHiを伸ばすと、カツーンと綺麗に伸び上品な感じが出てきます。200HzあたりをQを広めにちょっとBoostしてやるとふくよかな高級感が出てきます。ISA110,ISA215が名機と呼ばれている理由が良くわかります。
Dynamicsでうまく抑えてやるとナイスなポジションに収まってくれます。

ここでなんとなくISA430に向く楽器の傾向が見えた僕はその裏付けをとるべく試していきました。なるほどどれもロングサステインで高域がきちんと出ている楽器に向く傾向があるようです。SSLやAMEKとも比べたのですが、まったく別のかかり方をします。非常によい勉強になりました。

僕は数ある音響機器の中でもChannel Stripがお得感があって好きですね(実際には高いからそうでもないのですが...)。
そういえばAnnex Recordingには多数Channel Stripがありますが、それは間違いなく僕の影響でしょう。
今回は久々にマイクです。audio-technicaのAT-4050を取り上げましょう。



audio-technicaのコンデンサーマイクは結構僕の好みの音がしてくれるマイクで、機会があれば是非使ってみたいなー、と思っていました。
今回録音という非常にシビアな環境の中で使うことが出来たので、その様子を中心にレポートしていきたいと思います。

今回の録音の編成はDs,Ba,Pf,Gt,Tp/FHr,Saxの6人編成ですが、BaがWoodbassになったり、SaxもAltoとTenorとあったり、非常に興味深い演奏が聴けました。是非ライブにも行こうと思っています。

で肝心のAT4050は何に使ったかというとSAXに使用しました。
Saxには2本欲しかったので2本借りての収録です(audio-technica O田さんありがとうございました)。

基本的なスペックからいきましょう。
周波数特性20~18,000Hz(ローカットスイッチ付)
感度(0dB=1V/1Pa、1kHz):-36dB
最大入力音圧レベル(1kHz、THD1%):149dB SPL(パッドOFF)
ローカット:80Hz、12dB/oct.
SN比(at1KHz/1Pa,A-Weighted):77dB以上
出力インピーダンス:100Ω平衡・トランスレス
電源:ファントムDC48V

指向性は3段階(カーディオイド/フィギュア8/オムニ)の切替が可能です。
PADも本体に-10dBを搭載しています。

展覧会などで音を聞いたことがあるのですが、マイルドででもしゃきっとしていて...
こんな音がするマイクにはなかなか出会ったことがありませんでした。

その印象もあり、マイルドな中域をうまく表現したいときには使ってみたいな、と思っていたのです。

今回の録音は同じ部屋での一発同時録音だったので如何に「かぶり」を少なくするか、がやはり大きな問題になります。
Saxのfaderをあげたらスネアが大きくなった、というのでは笑えません。

かぶりはマイク云々ではなくマイキングで調節すべき問題です。もちろんDynamicマイクに逃げるという手段もあったのですが、今回はそれはしないことにしました。

サックスやトランペットの音を聞いたことがある人はわかるかもしれませんが、実はあの手の楽器って結構な音量が出せるのです(演奏家に依存しますが...)。昔、音響なんかがなかった時代に発明されたものですからね(Saxは比較的最近かな)。
のでむしろ今回はニュアンスがしっかり拾える、と言うほうを優先しました。

結果から言うと案外かぶりも少なく、非常に使いやすい音で収録できました。
Playback checkでSoloで聞いていったのですが、メンバーさんが「おっ、案外かぶり少ない」といってくれましたが、一番ビックリしたのは僕です(笑)

また欲しいマイクが増えてしまいました(苦笑)。安くなったとは言ってもなぁ...
他の楽器にも使えそうなマイクなので機会があれば是非入手したいですね。

JazzのPianoやOverhead,ボーカルやA.Gtなどいろいろ広く使えるよいマイクだと思います。




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