SONAR7新機能情報!!!
プラグインエフェクト関連
プラグインシンセ関連
MIDI関連
前置き
-Tedious preamble-
米国Cakewalk社のDAWソフト "SONAR"のバージョンが7に上がりました。毎年まじめに開発しているのでしょうね。SONARはWindows OS上でのみ走るDAWなわけですが、Vistaへのいち早い対応(2007年3/31、Vistaが発表された日にVistaへの対応を公表)など、着実な進化が伺えます。
全機能を詳細にレポートするのは不可能なのでかいつまんでご紹介しましょう。
(PEとあるのはProducer Editionのみの追加機能)
Cakewalk LP-64 Linner Phase EQ
- 64bit内部演算浮動小数点処理
- 位相歪みのないリニアフェイズEQ
- 畳み込み演算方式
- 最大20bandのFull-Parametric EQ
- ±24dBのBoost/Cut,-∞dBの設定が可能
- 192kHzに対応
実際に使用してみての感想ですが、非常に良くかかるEQ,と言う印象です。ただQの設定が、マウスで操作したときに、ちょっと極端かな?と言う印象もあります。±24dB出来るので+24dBとかやってみたのですがスムーズに持ち上がってくれます。いや、すばらしい。デジタルEQというと「効きが悪い」とよく言われますが、それは位相変化が少ないためで、アナログEQでは我々は位相の変化も聞き取っているのです。ですのでこの効きは驚異的といえば驚異的です。
また畳み込み演算のため、パラメーターを操作すると音が途切れたようになりますが、それは仕方ないでしょう。
Mastering EQと銘打ってありますが、各トラックに使用しても充分に使えるEQだと思います。
Cakewalk LP-64 Multiband Compressor
- 64bit内部演算浮動小数点処理
- リニアフェイズフィルター
- 20msec Look Ahead処理
- 不自然なレベル変動を防止するPDR(Program Dependent Release)
- 192kHzに対応
- VST Automation対応
5バンドのマルチバンドコンプです。あまり仕事では使わないのですが、ミックスから極端に変えたいときなどはMultiband Compが便利なときも多々あります。
どちらかというとミュージシャン(非エンジニア)の観点が多く取り入れられていると言う印象を受けました。EQと組み合わせて素敵なマスタリングが可能でしょう。欲を言えば、マルチバンドかブロードバンドか選べるともっとよかったのですが...。
このままだとけなして終わり、という印象なので、もう少し書きます。マルチバンドコンプはMixで辺に飛び出た帯域を押さえたり、もう少し欲しいな、と言う帯域を引っ張りだしたりするのに非常に便利です。
「EQではだめなの?」と言う声も聞こえてきそうですが、Multiband compはFilterで帯域を制限するため、EQよりも帯域の制限がかけやすいのです。またShelvingを除いてEQには必ず「PEAK」が出来ます(Peakingというくらいですから)。Filterによる処理ではEQのようなpeakingはできません。一部の帯域がうまく持ち上がったり、押さえ込んだり出来るのです。
Masteringで何とかする、と言うのは個人的にはあまり好きではありませんが、実際2mixをいじった方が楽、というときも多々あります。5バンドもありますからね。役立つこと間違いなし!!!
Boost 11 Peak Limter
- 64bit内部演算浮動小数点処理
- 20msec Look Ahead処理
- 不自然なレベル変動を防止するPDR(Program Dependent Release)
- 192kHzに対応
- VST Automation対応
マキシマイザーです。つまみが2個しかないので操作が非常に簡単です。Thresholdを下げて、アウトプットのMaxを指定する、というタイプです。プリセットも何種類か搭載しているので簡単にためすことが出来ます。
V-Vocalがver 1.5にUp Grade
ある意味SONARの最大の売りであるV-Vocal。Version1.5になりました。
追加された新機能は、[Pitch To MIDI]機能です。音程編集したAudio素材を、MIDI data(Pitch,Timing,Duration,Bend)に変換が可能。
Sidechainに対応
コレは嬉しいですね。Pro Toolsでは当たり前だっただけに、欲しい機能でした。
プラグインシンセ関連
(PEとあるのはProducer Editionのみの追加機能)
z3ta+
LEじゃないですよ。正規版のz3ta+です。いろいろなソフトシンセがありますが、「シンセ」という部分に着目すると音が太くて、楽しくて、僕はコレが一番好きかもしれません。もちろん自宅PCにもInstallされています。
D-Pro LE
膨大なライブラリを持つD-Pro、そのLEです。基本的な音色を中心に、楽曲製作時に必要な音色を500以上収録
Rapture LE
ステップジェネレータ搭載のRaptureのLEです。時間変化がとても素敵な音色が得意です。
StepSequencer
今更?と思う方もいらっしゃるかもしれません。いや、コレがなかなか便利。
Piano RoleViewでのMIDI編集強化
コレは説明しづらい、というか触ってもらわないと実感できないのかもしれませんが、
- 拡大鏡機能:全体表示のまま、マウスのポインタの部分を拡大できます。(コレはマジ便利です。)
- 複数のMIDI eventの表示
- ドラッグクォンタイズ
- マウス操作でMIDIノートの分割や接合が可能
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