蒸し暑い日が続いていますが、
以前よりは涼しくなり少しづつ秋に近づいてきていますね。
そんなタイミングですが、暑さと湿気に負けて伸ばしていた髪を
バッサリと「切った」というよりは「刈った」に近い感じで短くしてみました。
カーリーヘア(天パ)なので湿気多いと、かなりクリンクリンになって
しまい収拾がつかなくなってしまいます。
昔からストレートに憧れていました...
美容室に行き雑誌を見せられ、どんな感じですかと聞かれ
「こんな感じにでお願いします!」といっても天パだと
同じようにならないんですよね~。
ま~短くなってもクリンクリンはクリンクリンですけどね(笑)
シャンプーの量がイマイチつかめず毎回泡だらけになっていますが、
乾くのが早いのでラクチンですね!
さて髪が短くなり気分一新で初めに行なった修理はフレット交換。
1957年のSTのネックです!復刻じゃないですよ~!!まさにヴィンテージ!!
今回はネックだけのお持込でしたが、良い感じに使い込まれていて
カッコイイですね~!
オーナーのご希望はフレットが低いので交換ということと、
フレットエッジの処理をオリジナルの状態と同じようにして欲しいということでした。
確かにフレットエッジは引っかかりもなく非常にスムーズにフィンガリングが
でき、とても弾き易くなっています。
とりあえず、フレットを抜いてみると、取り付け予定のフレットのタング(足)よりも短く
それにピッタリあうようにフレット溝も浅くなっています。
オーナーとの打ち合わせでは溝を深く切り直してもOKということになっていましたが
折角のヴィンテージなので、ネック側は出来る限り加工を施さないようにしました。
新しいフレットのタングが1.85mmでオリジナルのフレットが1.5mmなので
1.5mmよりほんのチョット短くなるようにグラインダーとヤスリを使い
フレットを調整。
フレット溝の掃除を行い打ち込んでいきます。
その後、重要なエッジ処理。
ヴィンテージの楽器は使い込まれて指板再度がかなり丸まっている事が多く、
エッジ処理が大変です。
エッジ処理が有る程度出来たところで、今度はすり合わせです。
今回は指板調整を行なわない為、通常よりはフレットの高さに若干バラつきが
ありますが、ネックの状態も良好なので十分にフレットを残す事ができました。
そして、さらにエッジ処理!
ちょっと調整しては触って確かめるの繰り返し。
新品のフレットで高さがありポコポコと手に当たる感覚はありますが、
エッジはかなりスム~ズになりました!
ナットも交換ですが、途中からはオーナーご自身で行ないたいということで
半分まで仕上げ全ての作業が完了!
たまにお客様から、「高価なギターを修理するって怖くないんですか?」と
聞かれる事がありますが、いつものようにそのギターの癖を見ながら調整すれば
大丈夫と思って作業しています!
もちろん、「お客様の大切なギターなので慎重に作業!」という気持ちは常に
持っています!
毎日ギターをいじっていると、たまには前例のない修理の依頼もあります。
そんな時は、あ~だこ~だ考えイメージトレーニングをして、
失敗の原因になるような事を洗い出し、「よし、これならいける!!」と
なるまで考えつづけます。
そんな時が楽しかったりするんですけどね~。(笑)
さてさて、次の作業もフレット交換が待っています!
次のギターにはどんな癖(個性?)が!?
頑張りますよ~!