僕のうちは台風一家です。 ってどんな家族ぢゃい! いやいや季節外れの台風14号さんには昨日からホントに翻弄されっぱなしでした。
ここミュージックプラント土浦店は瞬間最大雨量許容量がすこぶる悪い。以前にも数回店舗横の道路が川になり店の中まで水が入って来てしまった事がある。床下浸水みたいにはならないんですが、車の床まで浸ってしまう位の水位になってしまった道路に、何を血迷ったか侵入してくる車!?下手したらマフラーから水が入ってエンジンストップしてしまうかもしれないのに、慣れない状況で無茶してしまうんですね〜。
屋形船のようにゆったりと進んでくるのですが、センターラインのない2車線分の狭い道ですから掻き分けた波が左右に広がりザップ〜ンと店に向かって、デイアフタートゥモローかよ!っていう(そんなに大きくないが...)くらいの波が扉に当たり隙間から店内へ侵入してくる。困る。非常に困る。そんな困っていると、営業時間中だったりするとお客さんも一緒になって床へ流れ込んだ水を雑巾で吸い集めてくれた事もある。(あの時は皆様本当にお世話になりました。いい人達ばかりで。ホント。)
で、そんな過去があるもんだから、怖いんです。まだ営業時間中なら対処のしようもあるけど、今回は夜中に本気モードで台風が通過!との予報が出ていたもんだからそりゃもう気をもみましたわ。日中からちょくちょくwebの予報をチェックしては、速度が速まった!若干右にそれた!あっ!また戻った!この分だと24時頃がヤバそうだね!と、浮いたり沈んだり...。でも午後8時の閉店頃は雨も上がり道路が濡れている程度で、いったい何だったんだろうね???とホッとしたり、ムカついたり。
しかし、今回も何事もなくてよかったよ〜。
そんな事ばかり言ってられないので、楽器屋さんっぽいネタを。
先日、初めて見るおばあさんが、ボロボロのハードケース(フックも壊れてビニールひもで縛ってある)に入ったマンドリンを持参。話を聞くと5〜60年前の代物で、兄貴から譲り受けたが物置の隅で眠っていた所を救出!開けてビックリ!
カラカラに乾いてトップ板が外周の部分で両サイドが剥がれていてバックの部分も力をかけるとパックリ開いてしまうような状態。しかし何もしなければ原型をとどめているし、トップ板も上からの力には耐えられそう。想い出の品ということだったけど、直したらかなりの高額になってしまうので、とりあえず新しい弦を張ってそのままマンドリンの形を残して保管するという事になりました。
トップのサウンドホール周りや外周、そしてサウンドホールとブリッジの間には、寄木細工で細かい柄とチョウチョが施されていて捨てるのは絶対もったいない物でした。全体にかなり弾き傷やらで年期が入っていましたが弦を張ってみたらちゃんと演奏できました。さすがにあちこち穴があいた状態なのでイイ音とは言いがたいのですが、60年前に作ったんだぁ〜と思うとついつい昭和なフレーズが出て来てしまいます。
大事にしてもらうっていいですね〜。60年経っても音が出るんですから。そんな感じで、今更ながら楽器をやっててちょっと良かったな、と思った私でした。
山紫水明