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Rolandの新製品発表会のレビューを書き終えほっとしていたところに、Korgの新製品発表会のニュースが!!
というわけでどうぞ。

VOX

Heritage Collections series

AC15H1TVL, AC15H1TVL




ネーミングがすごいですね。Heritageとは「遺産」と言う意味です。
この製品のコンセプトは「50周年を記念して初期モデルを再発しよう。でも単純な再発ではなく50年をきちんと捉えよう」ということだそうです。
いきなり若干専門的な話になりますが、プリアンプ部に5極管EF86を搭載しています。 普通のギターアンプ(ちょっと乱暴なくくりですが)はプリアンプ部に12AX7という、3極管を搭載しています。(勿論例外も数多くあります。) 真空管の差などは専門のページや書籍に譲りますが、端的に言うとやはり音に差が出ます。12AX7の音は皆さんなじみがあると思いますのでアレを基準にして言うと、 EF86はもっと押しの強い感じです。
誤解を恐れず言いますが、これぞまさしく"ブリティッシュサウンド"です。 お叱りを受けるかもしれませんが、ブリティッシュサウンドはEF86の音と言っても過言ではないのでは??という感じです。
順序が前後しましたが、初期のVOXアンプには5極管が使用されていました。しかし個体差や衝撃に対する弱さなどから、3極管に変わっていたのです。 前述の通り、3極管と5極管で音は異なります。レアな「5極管搭載のアンプが良い」ということになり、スタジオやプロのライブなどで使われ、 ブリティッシュサウンドとして定着して行ったのでしょう。
その5極管の質の良いものが安定供給できるようになったようで、50周年モデルに是非搭載しようということになったようです。伝説のブリティッシュサウンドここに!といった感じですね。
5極管は3極管として使うことも可能で、この機能(?)が搭載されています。デモンストレーションでは切り替えてくれたのですが、地味ながらも音の変化が感じ取れます。 3極管接続の場合には、EF86のキャラを残しながらも音がちょっとマイルドになります。

このモデルは2種類あり、違いは外見のみとなっています。正確には、エンクロージャーの材質が異なり、 全世界限定500台のAC15H1TVLはエンクロージャーにアフリカンマホガニーが使われています。ジョイントもフィンガージョイントとなっており、結合も安心です。
また復刻モデルですが、初期モデル(~1963)には搭載されていなかった、Top Boost回路も搭載されています。(こちらは別チャンネルになっています。) Top Boost回路はVOXの代名詞のような存在ですが、意外にも初期モデルには搭載されていませんでした。 さらには、Brilliantスイッチ+αの機能も搭載。 懐古感覚で作られたモデルではなく原点を見直し、更に、乗り越えてきた50年を凝縮させた一台です。VOXの50年を体感してみませんか???



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