今日は帰宅途中に夏祭りのお神輿が道路を占拠しており、足止めをくらいました。
この時期になると、あちらこちらでお祭りが行われておりますね。当店のPA部隊も夏祭りのイベントに引っ張りダコです。今日のリペア日記はフレット摺り合わせについてお話したいと思います。摺り合わせは音詰まりやビビリがでる時に行います。長年使いこんだ楽器などはフレットが摺り減りくぼんでいたりします。そのような状態では、音が詰まったり、音程がずれてしまいますので、フレットの高さを揃える必要が有ります。ただ単にフレットの高さが合うように削るのでは無く、始めに一本一本フレットに浮きが無いかどうかなど状態を細かく調べた後、若干ネックを逆反りにし、摺り合わせ板で削っていきます。削る際にもサンドペーパーの番数を徐々に上げていき、最終的にはコンパウンドやスチールウールなどでピカピカに仕上げます。綺麗に仕上げるのは見た目の綺麗さもありますが、チョーキング時などのフィンガリングがスムーズに行えるという効果もあります。フレットを削る時もすべてのフレットが同じ高さではいけません。1フレットが一番高くなり、ハイフレット付近では若干多く削り、高さを低くなるように加工します。そうする事により、ハイフレットでの音詰まりを無くします。特に指板のRが大きい意ギターに有効です。フレットは消耗品ですので、いつかは交換する時がやってきますが、フレット摺り合わせをする事により、フレットの状態を良くできます。音詰まりが無くても1ヶ所でもフレットにくぼみ出来たときには、お早目の摺り合わせをオススメします。後はマメに弦を交換することによりフレットの寿命をのばせます。弦の底面は思ったよりも汚れており、汚れでフレットを傷めてしまうからです。音詰まりやビビリにお悩みの方は是非ミュージックプラントまでご相談ください!

*画像の工具はUSA製のフレットファイル。フレット摺り合わせ後、フレットの形状を整える為のヤスリです。スモール。ミディアム、ジャンボフレット用の替え刃があります。アームにアングルがついているので、ハイフレットのヤスリ掛けを行う時、ヤスリがボディに当たる心配が少なく、楽に作業が行えます。
kuro
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