巷はお盆休みが始まり、今日が帰省ラッシュのピークのようです。帰省する方はくれぐれも交通事故には気を付けて下さい。今週のリペア日記はオクターブ&弦高調整についてです。弦交換や弦のゲージを変更した時に行いますが、各々の調整をご説明します。まず、シンクロナイズドトレモロやロック式トレモロなど、トレモロユニットが付いている楽器の場合には音程を合わせた後、フローティングの傾斜角を決めます。次に弦高調整を行います。弦行調整は基本的に指板Rに合わせて高さを調整します。指板Rが400ぐらい(指板Rがフラットに近いタイプ)の場合、6弦で12フレットとフレットの底面の隙間が1.5mm前後、3,4弦で1.3mm前後、1弦で1mm前後になるように調整します。指板Rが180などRがきついタイプは6弦で1.9mm前後、3,4弦で1.6mm前後、1弦で1.4mm前後に合わせます。ベースの場合は4弦で2.5mm前後、1弦で2mm前後に調整するとよいでしょう。弦高はプレーヤーによって高さが違いますので、先程の高さを目安に好みにセットして下さい。しかし、あまり低くすると音つまりの原因になってしまったり、高すぎても弦を抑えた時に音程がずれてしまったりしますので御注意を!次にオクターブ調整を行います。チューナーに楽器を接続し、各弦の12フレットを抑えた音(実音)と12フレットでのハーモニクス音が同じ音程になるように調整します。実音がハーモニクスより高い場合には、同じ音程になる位置までブリッジの駒をボディエンド側に寄せます。実音よりハーモニクス音が高い場合には逆の作業を行います。オクターブ調整を行う事により、楽器が持つ本来の音程をだせるようになり、バンドなど他の楽器とのアンサンブルが綺麗に聞こえるようになります。オクターブはネックの状態によっても変わりますので、こまめなチェックをオススメします。

*画像はフェルナンデスのメンテナンスツールセットです。これだけセットになって\3,990はお買い得です!
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