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寒いですね。でも、今年は暖冬だそうで、何やらエルニーニョ現象が原因とか... 雪が降ったら降ったで大変ですが、降らなければ困る方もいらっしゃるのでしょうね~。
さて、今日のリペア日記ですが、塗装についてお話したいと思います。ギターやベースは何故塗装されているか考えてことありますか??一番の理由は気候の変化によって楽器のコンディションが変化するのを防ぐ役割を持っています。塗装面により、温度や湿度の変化による、木材の収縮、膨張を防いでいます。
二つ目の理由は、その楽器を美しく見せるという役割を持っています。しかし、塗装といっても塗料の種類や、塗装方法は何種類もあります。ギターの塗装と言ってよく耳にするのが「ラッカー塗装」ではないでしょうか。「ラッカー塗装」=「良い音」「高級な楽器」といったイメージを持っている方が大勢いらっしゃると思います。その理由はラッカー塗装の特徴に有り、塗膜(塗装の厚み)を薄く仕上げられる事ができ、そうすることにより木材の鳴り(振動)を押さえすぎず、活かす事ができます。しかし、吹きつけや乾燥に時間がかかるなどの理由から、高級な楽器に多く使われています。 
ラッカー塗装の他にはポリウレタン、ポリエステル塗装が有ります。両方ともラッカー塗装に比べ、塗料を一度に吹き付けられる量が多く、塗装時間や乾燥時間短いなどの理由から、比較的低価格の楽器に多く用いられます。しかし、乾燥後の塗膜はラッカーより硬く、耐摩耗性などに優れており、経年変化も少ないというメリットもあります。
ラッカー、ポリの他にはオイルフィニッシュもあります。オイルフィニッシュは木材にオイルを直接浸み込ませ仕上げます。木材の鳴りを重視するなら、オイルフィニッシュが一番です。しかし、材によってしまりの無い音になってしまったり、気候の変化に弱いです。という感じで、塗装によって短所、長所がありますので、楽器を購入する際などには参考にして下さい。



*画像は塗装中の風景です。

kuro
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