今回もSSL製品をとり挙げようと思います。今回はE-signature Channelです。
以前Xlogic Channelを取り上げましたが、同じタイミングでデモ機を借りていたので、そのときの内容を中心に見ていきましょう。
現在XLogicシリーズには大きく分けて2つのラインナップが存在します。1つはAlpha ChannelやAlpha VHD Pre等の比較的リーズナブルな"Alpha"シリーズ、もうひとつがG-CompやE-sign Channelなどのシリーズです。
XLogicはXL9000Kのラッキングだと思ってもらってよいのですが、SSLの名機Eシリーズの名称を冠したE-signature Channel、EQはもちろんその他もEシリーズを髣髴させる仕上がりになっています。
しかしただの"復刻"ではなく、その当時Eコンソールに搭載されていなかった機能も搭載されています。VHD(=Variable Harmonic Drive)等がその機能ですね。
ではプリプロ、録音の現場でのことを交えながら見ていきましょう。
プリプロ,録音ともSnに使用しました。特にねらいがあったワケでもなくたまたまです。
Gainを適正値に設定し、音を聞いてみると、まあ普通です。XLogic Channelもそうですが、Soloで聞いて劇的な音がするわけではありません。
コンプを軽くかけて、FilterでLowをカットして...
いつもやっている作業を行っていきます。
Filter sectionは回すとFilterがアクティブになります。XLogic Channelには[IN]というボタンがあるのですが、E seriesはFilterをバイパスにしようと思うと、つまみを回しきらないといけません。
面白い機能としてはLCOMPというコンプレッサーが搭載されていることとやはり、VHDでしょう。
音のイメージを変えることなく音を前に出すことが可能な機能ですね。正確には高次倍音を操作しているのですが、聞いた感じのイメージではそうなります。
このコンプの強力ですね。ほんとにGRが3dBなのかと思うほどコンプ感があります。
他のいわゆるダイナミクスのように「attack」の調整が出来ないので、そう思うのかもしれません。
XLogic Channelとの違いといえば、前述の部分と、あとはEQ sectionの違いでしょうか。LFが茶色のキャップになっておりJ series以降に採用されている黒キャップと、は異なっています。
もちろんカーブはEカーブです。Gカーブの切替はありません。
やはり全体に一貫している世界最高峰の機材のオーラがありますね。安心感と共に、なめてかかると(?)しっぺ返しをくらいそうな感じです(笑)。
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