今回は久々にマイクです。audio-technicaのAT-4050を取り上げましょう。
audio-technicaのコンデンサーマイクは結構僕の好みの音がしてくれるマイクで、機会があれば是非使ってみたいなー、と思っていました。
今回録音という非常にシビアな環境の中で使うことが出来たので、その様子を中心にレポートしていきたいと思います。
今回の録音の編成はDs,Ba,Pf,Gt,Tp/FHr,Saxの6人編成ですが、BaがWoodbassになったり、SaxもAltoとTenorとあったり、非常に興味深い演奏が聴けました。是非ライブにも行こうと思っています。
で肝心のAT4050は何に使ったかというとSAXに使用しました。
Saxには2本欲しかったので2本借りての収録です(audio-technica O田さんありがとうございました)。
基本的なスペックからいきましょう。
周波数特性20~18,000Hz(ローカットスイッチ付)
感度(0dB=1V/1Pa、1kHz):-36dB
最大入力音圧レベル(1kHz、THD1%):149dB SPL(パッドOFF)
ローカット:80Hz、12dB/oct.
SN比(at1KHz/1Pa,A-Weighted):77dB以上
出力インピーダンス:100Ω平衡・トランスレス
電源:ファントムDC48V
指向性は3段階(カーディオイド/フィギュア8/オムニ)の切替が可能です。
PADも本体に-10dBを搭載しています。
展覧会などで音を聞いたことがあるのですが、マイルドででもしゃきっとしていて...
こんな音がするマイクにはなかなか出会ったことがありませんでした。
その印象もあり、マイルドな中域をうまく表現したいときには使ってみたいな、と思っていたのです。
今回の録音は同じ部屋での一発同時録音だったので如何に「かぶり」を少なくするか、がやはり大きな問題になります。
Saxのfaderをあげたらスネアが大きくなった、というのでは笑えません。
かぶりはマイク云々ではなくマイキングで調節すべき問題です。もちろんDynamicマイクに逃げるという手段もあったのですが、今回はそれはしないことにしました。
サックスやトランペットの音を聞いたことがある人はわかるかもしれませんが、実はあの手の楽器って結構な音量が出せるのです(演奏家に依存しますが...)。昔、音響なんかがなかった時代に発明されたものですからね(Saxは比較的最近かな)。
のでむしろ今回はニュアンスがしっかり拾える、と言うほうを優先しました。
結果から言うと案外かぶりも少なく、非常に使いやすい音で収録できました。
Playback checkでSoloで聞いていったのですが、メンバーさんが「おっ、案外かぶり少ない」といってくれましたが、一番ビックリしたのは僕です(笑)
また欲しいマイクが増えてしまいました(苦笑)。安くなったとは言ってもなぁ...
他の楽器にも使えそうなマイクなので機会があれば是非入手したいですね。
JazzのPianoやOverhead,ボーカルやA.Gtなどいろいろ広く使えるよいマイクだと思います。
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