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MUSIC PLANT
エンジニア日記
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久しぶりのつくばクレオスクエアQ'tインストアライブ!と張り切って出かけたのに生憎の曇天...。こればっかりは仕方ないかなぁと思いつつも、昨日が天気もよく暖かかっただけに悔やまれます。
今回もElectro-Voice Sx300を2対向をメインにしてシステムアップです。choruspiceさんは3人ですのでモニターも独立3系統を用意しました。とりあえずSHURE SM58でハウリングカット。準備も整い出演者さんがいらっしゃいました。
早速リハだなー、と思いきや、スタッフの方がおもむろにマイクを。
おっとー、そいつは聴いていなかったぜ、と思うまもなく回線変更です。
今回お持ち頂いたのは
SHURE BETA58A,
Electro-Voice ND767a,
Electro-Voice ND967の3本でした。
声がメインの方はよくSHURE Beta58Aをお持ちいただきますが、Electro-Voiceをお持ち込みいただいたのは初めてでした。
「へぇ、珍しいなぁ」と思いつつもGainをとり直し、ハウリングカットをやり直します。オケのチェックを済ませ、リハに移りました。
フットモニターにはそれぞれご自身の声とオケを返してあったのですが、それの微調整とフロントのバランスの確認に終始しました。
3人ともマイクコントロールがとてもうまく、もはやほとんど何もすることが無いのでは、という状況です。ただ、「ずいぶんオフマイクで歌うんだなぁ」と思ってると、正面から自分の声がすごく聞こえるのでそれをコントロールしていたとのこと。
つくばクレオスクエアQ'tの2Fをご覧になった方はわかるかもしれませんが、壁の関係で素敵にFoHが跳ね返ってくるのです。外のバランスを確認しつつ、上記の件を説明して、もう少しオンマイクで歌ってもらうことにしました。
スタッフのかたも「いつもの感じで歌っていいんじゃない」と。
そうですよね。そんなにオフな訳ないですよね(苦笑)
リハも無事終え、BGMを流して本番にむけ待機です。メンバーさんに「歌いやすいです。ありがとうございます」とお礼をいわれました。
とんでも無いです。嘘でも嬉しいです!
別々のマイクなのにさくっとまとまりました。さすがご自身の声を、お互いの相性も含めてよくご存知なのでしょう
本番はリハの通りなのですが、やはり若干力が入ったりしますからその辺をコントロールです。1曲目の頭はちょっとオケが相対的に小さくなってしまいました。すぐさま修正、その後はメンバーさんのマイクコントロールをサポートするかの様に微調整をしていきます。
アイコンタクトでモニターの修正をかけつつ、FoHもReverb等コントロールしていきます。
それにしてもすげーうまいっす!!プロの方にこの表現も失礼なのかもしれませんが。バシっとハモっています。ハーモニーってちょっとずれてもわかっちゃう部分があるのですごいなーと思います。
なんかコツとかあるんでしょうか。
カバーも演奏なさっていましたが、アレンジが絶妙で。カバー元のオリジナルよかよくねーか、と思ったのは僕だけでは無いでしょう。
今回のセットの中では新作にも収録され、ダウンロードチャート2位の「凛」という曲がカッコよかったです。あと「Dear母上」、イントロの収録されていないAmazing Grace!素敵でしたねー
Takumi Otani
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setlist
1.君がいて
-MC-
2.Be mine 〜君が好きだよ〜
3.Sing for you
-MC-
4.My Sunshine
5.Beautiful Days
-ちょっとMC-
6.Garden
ktr
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みなさん知っています?舞台機構調整技能士
って。
詳細はwikipediaを参照していただくとして、国家資格なんです。これ
うちのスタッフktrが今度2級の試験を受験するのですが、緊張しているようです。
試験の内容は筆記試験と実技、リスニングの3つなのです。筆記とリスニングはなんとかなったぽいのですが、実技に対して一抹の不安があるようです。まぁ試験なんてそんなもんでしょう。
実技試験は15分の制限の中でセッティング、リハ、をこなしていくというものです。試験管がクリップボードを見てなにやらカリカリやっていますので変な緊張感があります。
僕らの仕事は他人をサポートすることに尽きる部分もあると思いますが、それを自分が対象となって採点されるのですから変な感じです。
ちなみにこんな問題もでます。
1mHのコイルは1kHzの信号に対してどのくらいのインピーダンスを持つか?
気温が上がるとピアノのチューニングは下がるか上がるか
実際には4択だったり○×式だったりするのでが高校物理の公式知らないと解けない問題だったりします。
僕ですか?僕は持ってますよ2級。
今度つくば店に来たときには「2級!」と呼んでください(もう一人いますけど)。先着3名様に缶コーヒーおごりますよ。
業界ではちらほら持っている人いるようですがまだ少ないようです。
昨年は初めて当店のスタッフ以外の方で舞台機構調整技能資格持っている人にお会いしました。
リペアマンとかもそんな資格あればいいね、とNAGASEが言っていました。3分間で弦交換とかの実技試験になるのでしょうか(笑)
そんなかんじで試験よもや話でした
舞台機構調整2級技能士
Takumi Otani
みなさん、Michael Jackson's This is It 見ました?
僕は先日予約して見たのですが、すごく良かったです。バックバンドがどんな楽器使ってるかとか、使っているマイクとかも分かりましたし。
でも一番良かったのはやはり内容ですね。King of Popと呼ばれるMJがどんなスタンスでリハをやっているのかとか。ちょっと気になるとこがあると「OK、やってみよう。そのためのリハだ。」という部分が印象的でした。観客に対して妥協しないというか、そういう部分がすごいなぁと。
なんとなくではなく、自分の作品を確実に把握していて、それを可能な限り観客に伝えようとしているところはミュージシャンのみならず、人間として尊敬出来る部分があるのではないかと。
リハも3ヶ月に及んだとか。会場代だけでもえらいことですね
現場のレポートでは無いEngineer日記でした
Takumi Otani
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さて今年2回目のエンジニア日記はQ'tさんでのインストアライブの模様です。今回来てくださったのは昨年11月11日にメジャーデビューしたばかりのSinger Songwriter 梓-azusa-さんです。
セットアップを開始します。昨年末にQ'tさんのFoH speakerが新しくなりました。それまでどおりのセッティングでも結構きちんと聴こえるのですが、スペックの異なる部分を活かして少しセッティングを変更してみました...バッチリ!
いやーやってみるもんですねー。反射が多い会場ですがある程度の音量を出しても問題無い感じです(以上誰にも分からない、マニアックな自己満足の世界)。
さてモニターのチューニングも終わらせオケのCDをチェックしているとリハの時間に。曲順どおりにリハーサルです。
最初話したときには「SM58じゃないほうが良かったかなぁ...」と思ったのですがリハで歌っていただくとなんとまぁボーカル乗りの良いこと良いこと
特に問題もなくディレクターの方にも「いい感じです!」とお褒めのお言葉をいただきました。
リハが終わって少しご本人と話す機会がありました。ステージのちょっとした確認などをして本番に備えます。
1st setは4曲、2nd setは5曲の素敵な歌声を聴かせてくれました。僕の主観も張りますが、癒し系な素敵な歌声です。曲はアップテンポなものもあるのですが、やはり歌声の影響でしょうか、アップテンポな曲でもゆったりとしたヒーリングの印象を受けます。
set listです。
すべてCD"arrow of time"に収録されている曲です。
2ndセットはさぞや寒かったと思います(時間帯的に日陰になるのです...)。そんな中素敵な歌声を聴かせてくれた梓-azusa-さんに感謝です。
Takumi Otani