『なんだよ〜また雨かよ〜。夏、終わったな・・・』
車に乗り込み出勤の道を辿りだしと同時に流れるカーラジオからは、天気予報が関東地方に曇りのち雨を知らせていた。
言われた通り空はどんよりと灰色の雲が敷き詰められ、蒸しっとした空気に包まれていた。
今日は待ってましたの『まつりつくば』初日。
センターステージでは、先日のミュージックレボリューションでまつりつくば賞を獲得した注目のレディースバンド『かくれんぼ』が出演する。
昨年はkickという正体不明の弾き語り君がミューレボから選ばれ出演したが見逃している。
今回は取材しよう!と心に決めていたが、この天気はなんだ?
曇りのち雨って、出演時間の19:30頃は雨ってことか?
そんなこんなでプラントもOPENし、バタバタしているとPA部隊が一瞬帰ってきてはまた出かけて行くので、まつりつくばが進行している事を悟る。
そして、結局こうなるのね。と言わんばかりの夏模様。
蝉は鳴き乱れ、太陽はギンギンと照りつけ気温は上昇する。
『夏、終わってなかったな〜・・・』
ぺーにチャリを借りて現場へ向かう。
つくば店からは歩いても20分くらいの程近いところなのにチャリで行く。
馴れないチャリでちょっと走るとH2ロケットがそびえ立つ、つくばエキスポセンターが異様に盛り上がっている!
仮設テントが幾つも並び、眩しい光が発せられマイクで何かを叫んでいる。
程なく美術館の裏手にチャリを停めようと入って行くとそこはもう『まつり』の中だった!
みなさんの邪魔にならぬようこっそりチャリを停め、会場のあるペネストリアンデッキへ続く道を浴衣の人々を掻き分けながら突き進む。
会場周辺はまさに祭の雰囲気満載で、露天のお店も連なり寄って行きたい衝動と戦いながらも真っ直ぐとセンターステージを目指すと、見えてきました蒼い光が!
やっと到着。
19:30 さ〜て、いよいよ『かくれんぼ』の出番である。
このステージは昼からずっと
催しがあり、オープニングセレモニーから和太鼓、大正琴、フラダンス、ブラジル伝統舞踊、アイドル、
アンパンマン、そして舞神ソーランドラゴンと多種多様な内容でどこを切っても楽しい。
今回そのステージのトリを務めるのが、我らが女子高生バンド『かくれんぼ』である。
プログラム上は『
ミュージックレボリューション』ってなってるのね。
因に、このステージの音響を巧みに操っているのもミュージックプラントのスタッフTである。
そんな流れなので当然リハーサルという時間はない。
セッティングをして音出ししてバランスを軽くとったらもう本番だ!
百戦錬磨のオヤジバンドならまだしも、場数的に不利であると思われるかくれんぼのメンバーだけにステージスタッフがサクサクとセッテイングをこなす。
会場は陽が落ちて暑さもかなり和らいでいるが、チャリを漕ぎ人を掻き分けやってきた私は汗ボーボー。
空は気持ち重たい雲も漂っているが、みごとな半月が浮かんでいるのを横目にいざライブスタート!
先日のミューレボで演奏してくれた2曲に追加の2曲を含めたステージだ!
会場にバラけているお客様達もカワイイ女の子が5人並んで軽快なROCKを奏でれば、何やってんだっぺ。と集まって来る。さすがに会場が広いし、時間もラストということで、後ろの方の階段状のスペースに腰を下ろしてのんびり眺めている人達が多い。
ミューレボから1週間弱のスケジュールでこの日の為の曲を選択し、これだけ沢山の人を前に演奏するのは並々ならぬプレッシャーである。
お客さん達も知ってる曲(夏祭りとか、ないものねだりとか)にはやはり反応が良い。
子ども達は走り回って踊って楽しんでいる。
Vocalのアイリちゃんの元気なMCは盛り上がる!
4曲をやり終えて、清々しい笑顔でステージを後にした『かくれんぼ』これを機にもっともっと成長して真のミューレボ代表になってほしいと願う。
まつりつくばは、と言うと、このあとも午後9時まで宴は続き、明日もねぶたや、山車や、イベントが盛りだくさん。
時間があればのぞいてみては。
by山紫水明
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